壱岐の温泉ガイド|心も体もあたたまる温泉施設のご紹介
2023-11-08
壱岐は長崎県に属する美しい離島で、豊かな自然と古い文化が息づいています。
年間を通して多くの観光客が、その美しい海や自然を楽しみに訪れます。
そして、壱岐のもう一つの魅力が温泉です。
疲れた体を心地よく癒す壱岐の温泉は、驚きと感動を与える場所として多くの人々に愛されています。
本記事では、壱岐の温泉の魅力や歴史、おすすめの日帰り温泉や温泉宿を詳しくご紹介していきます。
目次
壱岐の温泉の歴史
壱岐の温泉が初めて記録されたのは何世紀も前です。
この島の地下深くには豊富な地熱が存在し、それが温泉として地表に湧き出ることとなりました。
古くからの文献によれば、壱岐の温泉は旅人や修行僧、さらには病を治すための場として利用されてきました。
また戦の傷を癒す場所としても知られ、多くの武士たちが訪れていたとも伝えられています。
壱岐島随一の温泉郷 湯ノ本温泉
壱岐島の北西部、絶景の入り江に位置する「湯ノ本温泉郷」は、約1700年の歴史を持つ温泉地として知られています。
この地には伝説があり、神功皇后が立ち寄り、応神天皇の産湯に使用したと言われています。
そのため、地元の人々には“子宝の湯”として親しまれています。
湯ノ本温泉の周りにはたくさんの温泉施設が点在し、すべての温泉施設は自家源泉からの源泉かけ流しを実践しています。
さらに、各宿泊施設には温泉ソムリエが常駐し、湯の質を最適に保ち続け豊富な源泉を最高の状態で楽しむことができます。
湯ノ本湾に映る夕日の美しい風景とともに、湯ノ本温泉は最高の体験を提供してくれることでしょう。
温泉名 | 湯ノ本温泉 |
住所 | 〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触 |
電話番号 | 0920-43-5556 |
公式HP | https://www.ikikankou.com/spot/10114 |
湯ノ本温泉の泉質や効能
湯ノ本温泉の最大の魅力は、その泉質にあります。
「湯ノ本温泉」は、その塩化物イオン値の高さから「美肌の湯」としても知られています。
また神経痛やリウマチ、冷え性などの症状に対する効能があり、短時間の入浴でも体の芯から温めてくれます。
泉質はナトリウム-塩化物温泉として知られ、赤褐色のにごり湯は鉄分と塩分を豊富に含んでいます。
特筆すべきは、この地の温泉が療養規定値の約15倍の高濃度を誇ること。温泉愛好者にとっては、まさに極楽のような存在でしょう。
ナトリウム塩化物を含むこの泉質は、塩分を豊富に含んだ温泉として、以下のようにさまざまな効能を持つことで知られています。
- 1. 神経痛の緩和
ナトリウム塩化物泉は、神経痛の緩和に効果的です。特に、長時間の労働や日常生活のストレスによる筋肉の緊張や疲れを和らげ、深いリラックスをもたらしてくれます。 - 2. リウマチの改善
この泉質はリウマチの改善にも効果があります。ゆっくりと温めることで副腎皮質機能の亢進による症状の改善・治癒に効果があるとされています。 - 3. 外傷の改善
ナトリウム塩化物泉には外傷に対する効果も報告されています。塩分が持つ抗菌作用により、皮膚のトラブルを和らげ、キズの治りを早めてくれるといわれています。
おすすめの日帰り温泉施設
壱岐でおすすめの日帰り温泉を楽しめる施設を3つご紹介します。
すこやか温泉
壱岐市の勝本町、美しい風景の中にひっそりと佇む「すこやか温泉」。
こちらの温泉は、家族やカップルが特別な時間を楽しむことができる場所として知られています。
1階に8部屋の家族風呂が設けられており、家族水入らずでゆっくりと温泉を楽しむ家族風呂が利用できます。
源泉かけ流しの塩化物泉で泉質はナトリウム-塩化物泉で、温度は78.0度、pHは6.5。
赤みを帯びたお湯は、塩分を豊富に含み、体が浮かんでしまうほどの浮力があります。
浴槽の中で体をさわると、温泉特有のぬるぬる感を感じることができ、肌はしっとりとし、体の芯からぽかぽかと温まります。
「すこやか温泉」は、壱岐の温泉の中でも手軽に利用できる日帰り温泉として特別な場所。
家族や友人との絆を深めるための場所として、多くの地元の人たちから愛され続けています。
施設名 | すこやか温泉 |
住所 | 〒811-5545 長崎県壱岐市勝本町本宮南触1323−3 |
営業時間 | 8:30~21:00 |
利用料金 | 大人400円 子供350円 家族風呂700~1200円 |
電話番号 | 0920-43-9588 |
公式HP | なし |
いき湯川温泉
郷ノ浦町にある「いき湯川温泉」は、気軽に利用できる立ち寄り湯として多くの旅行者や地元の人々から愛されています。
非常に小さな温泉施設となっており、男女別の内風呂が1つ存在するのみ。
面白い特徴として、浴室の窓にカラフルなステンドグラスが施されていて、温泉に浸かりながらレトロな雰囲気を楽しむことができます。
泉質については、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉となっており、つるつるとした触感が特徴です。
湧き出る淡黄色の湯に浸かるとその滑らかな感触が全身を包み、深いリラクゼーションを感じさせてくれることでしょう。
入った次の日のお肌がツルツルすべすべになるという利用者の声もあり、お肌にも優しい効果をもたらしてくれると評判です。
また温泉施設のとなりには公園も隣接されているので、子ども連れで出かけられるのもよいところ。
小さなスペースながらも、心と体を癒してくれるのが「いき湯川温泉」です。
施設名 | いき湯川温泉 |
住所 | 〒811-5136 長崎県壱岐市郷ノ浦町片原触416 |
営業時間 | 14:00~22:00 |
利用料金 | 大人600円 小学生300円 0歳~未就学児 100円 |
電話番号 | 0920-47-2251 |
公式HP | なし |
山口温泉
山口温泉は、浴場が脱衣所と一体になっているユニークな造りが特徴の温泉です。
貴重品を管理する設備は特に設けられていないため、利用する際は自己管理が必要になります。
浴場に足を踏み入れると、目の前に大きな浴槽が2つ並び立っており、熱めのお湯とぬるめのお湯に分かれています。
特筆すべきは見て分かる位の褐色のお湯と、そのお湯の熱さです。
山口温泉のお湯は塩化物泉の泉質を持ち温度が下がってくると、鉄分の酸化により褐色に濁るのです。
また源泉の温度が90℃以上という驚異的な熱さを誇ります。
加水なしの純度100%で流れているのが熱さの理由ですが、そのためか特に関節痛や皮膚病の治療に効果があると言われています。
実際、多くの方がこの温泉の効能を信じて通っており、効果を実感しているといいます。
かつては治療用の温泉として利用されていた歴史を持ち、現在でも、その伝統を受け継いでいるのが山口温泉です。
地元の人々にとっては治療やリラクゼーションの場所としてだけでなく、近隣の方々とのコミュニケーションの場としても利用されています。
施設名 | 山口温泉 |
住所 | 〒811-5545 長崎県壱岐市勝本町本宮南触400番地 |
営業時間 | 6:30~19:00 |
利用料金 | 大人 400円 子供 200円 |
電話番号 | 0920-43-0900 |
公式HP(Instagram) | https://www.instagram.com/yamagutionsen_koushiki/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D |
宿泊ができるおすすめ温泉施設
温泉を楽しむときは、温泉宿に宿泊してこころゆくまで楽しむのもおすすめです。
壱岐のグルメと温泉を楽しめるおすすめの温泉施設を4つご紹介します。
国民宿舎 壱岐島荘
壱岐の温泉郷、湯ノ本温泉に位置する「国民宿舎 壱岐島荘」は、壱岐の豊かな自然を背景に、心温まる滞在を提供してくれる温泉宿です。
こちらの宿は天然温泉の源泉掛け流し大浴場を有しており、大きな浴槽でお湯に浸かりながら壱岐の絶景を楽しむことができます。
窓の先には壮大な海が広がり、湯けむりの中からのぞく夕陽は心を癒やします。
伝統とおもてなしの心が脈々と受け継がれている国民宿舎 壱岐島荘では、変わらぬ佇まいと、大自然に抱かれた景観と名湯を堪能することができます。
国民宿舎壱岐島荘の滞在は、心と身体に癒しをもたらす唯一無二の体験となることでしょう。
宿泊だけでなく、日帰り温泉としてもご利用可能です。
施設名 | 国民宿舎 壱岐島荘 |
住所 | 〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触101 |
営業時間 | 年中無休 |
電話番号 | 0920-43-0124 |
公式HP | https://ikijimasou.com/ |
旅館 千石荘
湯ノ本温泉郷の「旅館 千石荘」は、深い歴史が生み出す落ち着いた雰囲気が訪れる者を魅了します。
大きな浴槽につかれば、独特の赤褐色のお湯に染まる様子が目の前に広がります。
自家源泉からの掛け流しのお湯を、心ゆくまで楽しめます。
さらに、壱岐の地元の食材を使用した会席料理も「旅館 千石荘」の大きな魅力。
平日限定メニューから豪華な会席まで、多彩な郷土料理を提供しています。
玄界灘の魚介、壱岐のブランド牛「壱岐牛」、そして「ひきとおし」といった郷土料理を中心に、壱岐の特産品をたっぷりと使った料理が提供されています。
歴史の深さと食の魅力を持つ「旅館 千石荘」は、壱岐の温泉文化と地域の恵みを活かしたおもてなしで、多くの人々に愛されています。
もちろん、宿泊のみならず日帰り温泉としての利用も可能です。
施設名 | 旅館 千石荘 |
住所 | 〒811-5551 長崎県壱岐市勝本町湯本浦58 |
営業時間 | 年中無休 |
電話番号 | 0920-43-0004 |
公式HP | https://sengokusou.com/ |
平山旅館
湯ノ本温泉にある「平山旅館」は昭和30年に開業し、現在、創業60年以上の歴史を持っています。
8室のみの小さな旅館ですが一歩足を踏み入れると、心を和ませる丁寧なおもてなしと、ゆったりとした露天風呂の癒し、さらには壱岐島自慢の郷土料理が迎えてくれます。
温泉は時間制により貸し切りで入ることができますので家族で訪れた際には、気兼ねなくみんなで温泉を楽しめます。
「豊穣の島」とも称される壱岐島の山と海の恵みを存分に活かした料理や体験が、「平山旅館」の特色です。
壱岐島の伝統と自然の豊かさを感じられる宿として、多くの旅人から絶大な支持を受けています。
こちらの平山旅館も、日帰りでの温泉利用が可能です。
施設名 | 平山旅館 |
住所 | 〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触77番地 |
営業時間 | 年中無休 |
電話番号 | 0920-43-0016 |
公式HP | https://iki.co.jp/# |
海老館
壱岐の湯ノ本温泉に位置する「海老館(かいろうかん)」は、その名が示す通り、もともとは海老の養殖を手掛けていた場所に建てられたといいます。
建物や設備は古く、高級感はありませんが、それがかえって落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
大きな窓からの自然光が心地よく差し込む素朴な内湯や、温泉成分で赤褐色に染まった床や浴槽がノスタルジックな雰囲気を感じさせてくれます。
露天風呂も併設されており、濁ったお湯に浸かれば、体の奥深くまで温まることができます。
そして海老館で特筆すべきは、壱岐島の自慢の特産品を使った美味しい料理の数々。
壱岐の宿泊施設の中でも、リーズナブルに味わえる絶品の料理を提供しており、美味しい料理にきっと驚くことでしょう。
海老館の温泉も、日帰りでの利用が可能です。
施設名 | 海老(かいろう)館 |
住所 | 〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触91−5 |
営業時間 | 年中無休 |
電話番号 | 0920-43-0012 |
公式HP | http://kairoukan.com/ |
まとめ
壱岐には、美しい自然やグルメだけに目が行きがちですが、素晴らしい温泉もあるということを知っていただけましたでしょうか。
特に、壱岐で最も有名な湯ノ本温泉は素晴らしい泉質で多くの人々を魅了しています。
今回ご紹介した温泉施設を利用することで、壱岐の魅力をもっと感じられること間違いなしです。
壱岐で自然を楽しんで疲れ切ったあとは、心身ともに癒してくれる壱岐の温泉をぜひ体験してみてください。
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