壱岐の神社8選|観光で訪れたいパワースポット巡り
2023-10-28
壱岐は、深い歴史と伝統を持つ神社が豊富に点在する地として知られています。
約138㎡と小さな島なのに、神社庁に登録されている神社の数はなんと150以上。
「古事記」にも5番目に生まれたとして壱岐島の名が刻まれ、古代から神々の住む島として認識されてきました。
壱岐の神社は地元の住民から親しまれるだけでなく、神聖なパワースポットを求めて観光客も多く訪れています。
本記事では、壱岐に数ある神社の中から特に魅力的なパワースポットといわれる8箇所をピックアップしてご紹介いたします。
目次
住吉神社
まずは壱岐島の中心、芦辺町にある住吉神社(すみよしじんじゃ)です。
住吉神社の歴史
住吉神社は、古代の日本の海上交通の要所であった壱岐の地に古くから存在し、歴史や信仰が長く続いてきました。
荘厳な佇まいからまさにパワースポットと呼ぶにふさわしい神社であり、壱岐で一番大きな神社と言われています。
歴史的・文化的背景を持つ重要な神社であり、その信仰や伝承、文化財の保存状況から、壱岐のみならず日本の神社文化の中でも特に注目される存在となっています。
神社の境内には、平安から室町時代の貴重な文化財が多数保存されており、これは日本の古代から中世にかけての歴史や文化を知る上で、非常に重要な資料となっています。
特に、境内にある池から発見されたという「17面の神鏡」は、古代の鋳造技術や信仰の状況を示す貴重な資料として、研究者や歴史愛好者からの注目を集めています。
また、毎年行われる「壱岐大大神楽」は国の重要無形文化財に指定されていて、伝統的な舞や音楽は多くの観光客や地元民を魅了しています。
縁結びのパワースポット
境内の「夫婦クスノキ」にまつわる縁結びの伝承は、恋人や夫婦を願う人々にとっての希望の象徴として、多くの参拝者に親しまれています。
夫婦クスノキを男性は左回り、女性は右回りにぐるりと回ると、縁が巡ると言われています。
名称 | 住吉神社 |
住所 | 〒811-5742 長崎県壱岐市芦辺町住吉東触470−1 |
電話番号 | 0920-45-3002 |
御朱印 | 電話予約が必要 |
月讀神社
芦辺町に鎮座する月讀神社(つくよみじんじゃ)は、森の中に存在する神秘的な雰囲気に包まれた神社です。
月讀神社の歴史
月讀神社は、壮大な神話の中の神、月讀命(つくよみのみこと)を祭神としており、参拝者は、その神聖な空気感や神秘的な雰囲気に引き込まれ、深い敬意や感動を抱くことでしょう。
月讀神社は小規模ながらも、かつて壱岐を護っていた大きな神域の存在感を感じさせます。
安全祈願のパワースポット
月は、時代を超えて私たちの生活や信仰に関与してきました。
月讀命は、この月の神秘的なパワーを守護する神として尊崇されてきました。
壱岐は、地理的な位置や自然の豊かさから、古代の交易や航海の要所として注目され、そうした背景から月讀神社が築かれたと言われています。
月の影響を受ける潮の満ち引きや、それに伴う航海の安全など、月に関わるさまざまな事柄にご利益があるとされています。
月讀神社を訪れる際は、その神聖な場の雰囲気や月の力を深く感じ取ることができるでしょう。
壱岐の自然や歴史に囲まれ、心を落ち着かせて参拝することで、古代の人々の信仰や願いに思いを馳せることができます。
名称 | 月讀神社 |
住所 | 〒811-5732 長崎県壱岐市芦辺町国分東触464 |
電話番号 | 0920-45-4145 |
御朱印 | 10:00~17:00 |
男嶽神社
壱岐島の北東、芦辺町にあるのが男嶽神社(おんだけじんじゃ)です。
男嶽神社の歴史
男嶽神社の敷地内には、導きの神としての猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀るとともに、200体を超える猿の石像が奉納されています。
これらの石猿たちは、参拝者の願いや感謝の気持ちを形にしたもので、その中には古くからあるものから最近奉納されたものまでさまざまな猿が並んでいます。
それぞれの猿が持つ個性や表情は、参拝者たちの願いや想いを物語っているかのようで、境内を歩くとその歴史や背景を感じ取ることができます。
拝殿の裏に位置する御神体の岩は、コンパスの針が正常に動かないという特異な磁力を持っており、多くの参拝者がその不思議な力を体感するために訪れます。
ご縁に関するパワースポット
近くの女嶽神社(めんだけじんじゃ)もまた、男嶽神社と対となる神社であり、両方を参拝することで良縁や夫婦円満のご利益があると言われています。
この二つの神社が位置する山々は、夫婦の仲の良さを象徴するかのように、向かい合わせに存在しており、その間には美しいダムが広がっています。
男嶽神社は猿田彦命、女嶽神社は天鈿女命(あめのうずめのみこと)という夫婦の神を祀っており、その関係性や磁場の力、また美しい自然環境が訪れる者たちを魅了しています。
男嶽神社へと参拝する際はぜひ女嶽神社にも訪れ、ご利益を願ってみるとよいでしょう。
磁場の不思議な力が体験できたり、個性的ないくつもの石猿の姿、そして絶景の景色など、多くの魅力に触れられる神社です。
名称 | 男嶽神社 |
住所 | 〒811-5466 長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触1678 |
電話番号 | 090-5400-2581 |
御朱印 | 電話予約が必要 |
小島神社
壱岐には多くの神社が点在していますが、その中でも特に人々の心を引きつけて止めない神社が芦辺町の内海湾(うちめわん)にある「小島神社」です。
小島神社の歴史
この神社の最大の特徴は、通常、海の中に沈んでいる参道です。
干潮の時、太陽と月の引力に導かれるように海から神秘的な砂浜の参道が姿を現します。
神社には天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟神、須佐之男命(すさのおのみこと)や伊邪那美命(いざなぎのみこと)といった主要な神々が祀られており、多くの信仰を集めています。
風景の美しさから「壱岐のモンサンミッシェル」とも称されるこの場所は、まるで時間が止まったかのような幻想的な風景が広がります。
また、小島神社が浮かぶ内海湾の水は非常に清涼で、美味しい牡蠣を育てるだけでなく、カブトガニやアマモといった希少な生物も生息しています。
朝日が昇る時間帯には、海上に浮かぶ鳥居や小島が金色に輝く絶景を楽しむことができます。
この時期に訪れると、その光景は訪問者の心を打ち、深い感動を呼び起こすでしょう。
ご縁や商売繁盛などのパワースポット
恋愛成就、縁結び、商売繁盛、開運など、多くのご利益を授けてくれると信じられています。
また満潮時には遊覧船を用いて、海からの参拝もできます。
干潮のときの数時間の間だけ訪問者は、砂浜の参道を歩きながら小島神社へと参拝することができます。
そして小島神社は、島全体が神域とされているため、その自然を尊重する慣習が受け継がれています。
例えば、島から小枝一本でも持ち出すことは許されていないという伝統があります。
小島神社は、その自然と歴史、伝統を感じることができる場所で壱岐のパワースポット巡りでは欠かせない神社のひとつです。
一度訪れると、その魅力に引き込まれること間違いなしです。
名称 | 小島神社 |
住所 | 〒811-5315 長崎県壱岐市芦辺町諸吉二亦触1969 |
電話番号 | 0920-45-1263 |
御朱印 | 電話予約が必要 |
聖母宮
壱岐島の勝本町の北側に位置する聖母宮(しょうもぐう)は、神功皇后を祀る、1300年以上にわたる歴史を持つ由緒ある神社です。
聖母宮の歴史
地名の「勝本」は、かつての「風本(かざもと)」という名前が起源とされ、これは神功皇后が名付けたものと伝えられています。
境内には、神功皇后伝説の馬蹄石や、文永の役時の元軍上陸を記念する碑、さらに文禄の役時に加藤清正が奉納した表門やお社周りの石垣、肥前の鍋島直茂によって奉納された家紋が刻まれた裏門など、多くの歴史的な遺物や建築が残されています。
特に、パラオからの寄進とされる巨大なシャコガイの手水鉢の大きさには驚く事でしょう。
古くは、聖母宮の近くまで海が広がっていたとされ、現在では埋め立てられていますが、その風や波を防ぐための石垣が今も多く残されています。
勝負事や安産のパワースポット
聖母宮の創建は弥生時代に遡るとされ、神功皇后が三韓出兵の際に大軍を率いて壱岐の地に降り立った際の伝説が語り継がれています。
また、別の伝承として神功皇后が敵の首を持ち帰り、海岸に穴を掘って埋め、その上に聖母宮を築いたという話も伝わっています。
このようなことから、聖母宮では勝負事(戦い)や安産の神としてのご利益があるとされています。
壱岐市内でも特に歴史が深く、数々の伝説に彩られた神社が聖母宮です。
名称 | 聖母宮 |
住所 | 〒811-5501 長崎県壱岐市勝本町勝本浦554−2 |
電話番号 | 0920-42-0914 |
御朱印 | 電話予約が必要 |
塞神社
壱岐島の郷ノ浦町の飲食街に鎮座する「塞神社(さいじんじゃ)」は、猿田彦命(さるたひこのみこと)の妻、猿女命(さるめのみこと)を祀る歴史的な神社の一つとして知られています。
塞神社の歴史
天鈿女命(あめのうずめのみこと)が後に猿田彦命と結ばれて一体となった神として祀られているのが猿女命です。
塞神社では拝殿脇に男性のシンボルの巨大なオブジェが祀られています。
夜になると、神々しい光で照らされ、神秘的な雰囲気を醸し出します。
男女のご縁や交通のパワースポット
塞神社は、安産や縁結び、夫婦の和合を願う信者たちの祈りの対象となっており、とくに男性シンボルのオブジェに触れると良縁や子宝の神恩を受けるとされています。
一方、塞神社はもともと災難を防ぐ道祖神として崇められており、そのため交通や旅の安全を願う人々も訪れます。
壱岐島を訪れた際、歴史と神話が交錯する塞神社で、その神秘的な雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。
名称 | 塞神社 |
住所 | 〒811-5135 長崎県壱岐市 郷ノ浦町片原触113 |
電話番号 | 0920-47-0675 |
御朱印 | 電話予約が必要 |
龍蛇神神社
芦辺港の北部、壮大な海を見下ろす絶景の地、竜神崎に鎮座するのが「龍蛇神神社(りゅうじゃじんじんじゃ)」です。
龍蛇神神社の歴史
1895年に出雲神社から龍蛇神を迎えて祀られるようになったとの伝えがあり、この地域の歴史と深い結びつきを持っています。
そのことを表すように、神社の奥の鳥居の向こうにある社は、出雲大社の方向を向いています。
神社の近くの龍蛇浜には、ウロコのような薄い岩が並ぶ不思議な風景が広がっており、大蛇がとぐろを巻いて休んでいたとの古い言い伝えが残っています。
その岩は「板状節理」と呼ばれるもので、マグマの流れる際に形成されたものだと言われています。
滑りやすいスレート状となっているため、もし歩くときは充分に気を付けてください。
安全祈願や商売繁盛のパワースポット
龍蛇神神社は、古くから神々の先導役として崇められ、特に水難・火災予防、商売繁盛のご利益があるとされています。
総じて、龍蛇神神社はその自然の美しさと歴史的背景から、多くの訪問者を魅了し続けるパワースポットとしての地位を確立しています。
名称 | 龍蛇神神社 |
住所 | 〒811-5461 長崎県壱岐市芦辺町瀬戸浦 |
電話番号 | 0920-45-1276(壱岐神社) |
御朱印 | 電話予約が必要 |
白沙八幡神社
巨大な鳥居を持つ白沙八幡神社は、壱岐随一のビーチ「筒城浜」の近くに位置しており、壱岐七社のひとつとして数えられます。
白沙八幡神社の歴史
白沙八幡神社では「応神天皇(おうじんてんのう)」、「仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)」、「神功皇后(じんぐうこうごう)」、「仁徳天皇(にんとくてんのう)」、「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」、「武内大臣(たけうちのおおおみ)」が祀られています。
江戸時代に平戸藩主・第29代松浦鎮信が三十六歌仙の板絵を奉納しましたが、現在、拝殿に飾られている板絵は、明治の中期に社掌吉野鞆千代(尚盛)によって描かれたものといわれています。
漁業で繁栄してきた壱岐の人々に古くから愛され、島内での格式も高い神社として知られています。
ご縁や厄除けなどのパワースポット
白沙八幡神社は、海上での安全、良縁、五穀豊穣、そして厄除けなどのさまざまな御利益があると信じられています。
名称 | 白沙八幡神社 |
住所 | 〒811-5202 長崎県壱岐市石田町筒城仲触1012 |
電話番号 | 0920-44-6015 |
御朱印 | 電話予約が必要 |
まとめ
壱岐は、日本の伝統と文化を色濃く残す、多くのパワースポットとして知られる神社の宝庫です。
それぞれの神社には、独特のエネルギーや歴史的な背景があります。
壱岐に訪れた際は、壱岐のパワースポットとして呼び声が高いこれらの神社巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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